訪問販売に注意
まだまだ後を絶たない悪質業による被害
このリフォーム業界が一番多いといわれる悪質業者。なぜ多いのか?まだ情報社会になる前、営業マンが直接ご自宅に伺い、商品をその場で見せて説明ができた為、お客様にとって非常に分かりやすいという点で人気が高かったんです。
そんな中、相場や状況など調べようのないことを利用し、異様に高い金額で販売する業者が増え出したんです。よくあった商材は、教材や布団、水などで、特に多かったのがこのリフォーム関係。
よくありがちだったのが「点検商法」というやり方です。屋根や床下、壁や配管など素人から見てわからない個所や見えない個所を点検し、補修するように促し契約をするというやり方です。今ではこの点検商法は禁止されています。詳しくは「特定商法取引法(特商法)」を一度ご覧ください。
近年では特商法の改善や情報社会のおかげで悪質業者は激減しましたが、それでもまだ多いと言えます。今でも根強いのが直接営業マンが家に来る(訪問販売)、電話でアポイントを取ってから来る(テレアポ)というこの2つが多いです。
すべてのが悪いというわけではありませんが、多くの訪問販売会社は経費がすごくかかってしまい、その為に相場の2倍近い金額で販売しています。会社が大きければ大きいほど金額は比例していきます。会社が大きいとその分経費がかかるからです。
対策と正しい断り方
対策として多いのはステッカーを貼ること。できればインターフォンのすぐ近く。また、インターフォンもカメラ付きにし、設置場所も
門扉の前が好ましいです。ドアの横だとなにかと危険です。あと訪問販売の特徴として、作業着の営業マンが多いです。
もし、ご自宅に訪問販売、テレアポが来て断るなら、はっきりと断りましょう。皆様が言ってしまいがちなのは、「今忙しい」「また後で」という断り方。これは断ったとは言えません。これではまた来ます。何回でも来ます。
断るなら「いりません」「結構です」とはっきり言いましょう。はっきり断ると営業マンはもう来れません。一度断られた家に、同じ会社が再度営業をかけることは法で禁止されています。
さらに訪問販売はインターフォンで話す際に、『販売目的で来た』ことを必ず告げなくてはなりません。告げられずに結局販売目的だった場合は消費者センターに通報しましょう。
手口とセールストーク
「点検商法」が禁止になってからは、近所の工事挨拶で来たという定で呼び出し、営業をかけていくというやり方で今一番使われています。これを「工事挨拶トーク」と言います。
1、この地域での実績が少ないから、実績作りの為のキャンペーン工事をする
2、キャンペーンで数件のみ破格の金額でする(その場で金額は教えてくれない)
3、話は必ず夫婦そろって聞いてもらい、その時に金額を教える
4、会社オリジナル商品を使用してくる
5、通常金額より、何十万も値引きをしてくる
こういった話を一度はお聞きしたことありませんか?ほとんどがセールストークです。どこの地域に行っても同じことを言ってます。訪問販売の会社が作業着を着ている理由として、営業マンらしさを消すというのもあります。実際に「営業マンではありません」という人もいますが、営業マンです。警戒心を無くそうとして言っているのでしょうが、法的にもひっかかります。
オリジナル商品と特別値引き
特に「オリジナル商品」には要注意!会社にとって都合のいいことしか言いません。本当にすごい商品なら名前くらい聞いたことがあるはずです。また、会社独自で作り上げた技術が高いから金額も高いという意味不明な設定をしてきます。そもそもオリジナル商品というのは、経費削減の為に作るので、逆に安いんです。
それを今回特別に安くするという内容で、その値引き幅がまたでたらめな数字で、約50万円~100万円の値引きをしてきます。そんな値引きどの業界でもありません。逆に言えば、普段はそれだけ多くの利益を取っているということになります。
最後に、契約の期限を指定してくる営業マンにも要注意です。こういうパターンでは「即決」を迫ってきます。はっきりとは言いませんが、遠回しに言ってきます。ですが、通常の御見積書の期限は一番多いのが1ヶ月です。即決なんてありません。
契約は慎重に
大きな金額を使ってリフォームをする際には相見積りを取ることをお勧めします。いくら営業マンが安いとはいえ相場を知らなければ比べようもありません。
もちろん安ければ良いというわけでもありせんので、ご家族様で慎重にお決めになられてください。私はそのお手伝いができるよう、いつでもお待ちしております。